オッス!扇愛奈です。
お待たせしましたっ!ついに皆様へ新しい音楽をお届けできることになりました。
その名は「海鳴りライダー」!!
このアルバムは、私が自分の音楽と真正面から向き合って、現在の私が歌うべき音楽とは何であるべきか、ということを迷ったり、悩んだりしながらも詰め込むことの出来た一枚。私が一番音楽をやっていて良かったと思える場所、ライブハウスのステージの上。その上で歌う自分、それを見て微笑み、踊るお客さん達を妄想しながら作った曲ばかりです。
だから、この「海鳴りライダー」は云わば現在の私の集大成です。だから、間違いなく最高傑作なのです。
へこたれて、落ち込んで、海岸線で体育座りばかりしてる私だけどこの海鳴りに負けないように今、私が歌うべき歌を歌うよ。
ほら、耳を澄ませば、聴こえてこないか?押し寄せて来ないか?
あなたのココロの海岸に私の海鳴りが。
海鳴りライダー
1.ココロジュース
ライブの定番曲です。もう1年くらい前からずーっと演り続けてる私も大好きな1曲目。
この曲はライブでもレコーディングでもギターでお馴染みでお世話になっている杉本恭一さんと一緒に作った曲。やっと音源化出来てうれしいなぁ。
日々の生活の中で、どうしてもヒトって自分が傷つかないように心にバリアを張る。そんなことをし続けているうちに、ココロがカッチカチになっちゃって、何が苦しいのか、何が悲しいのか、何がうれしいのか、何が楽しいのかわかんなくなっちゃうことってあるよね。たった一滴。ココロを絞って、たった一滴でもいいから人間臭い「ココロジュース」を流したいってそう思った。そうすれば、きっとココロが柔らかくなってまた走り出せるって。
だからしぼってよしぼってよ!!
☆おすすめの聴き方と聴き時
最近なんだかぼんやりで自分の気持ちが把握出来ないココロの時
扇のライブに行って一緒に「しぼってよ!しぼってよ!」と叫ぶ
2.真夏の夜に華
私が高校1年生の時、初めてパソコンで音楽を作った曲。当時は右も左もわからず、とにかくパソコンで出したい音を出そうと必死だった。(ギターもまだ弾けなかったし)その時作ったデモはホント、酷いんだけど、ある意味すごかった。今作では、カッコイイファンクロックでオシャレなアレンジに仕上がってるけど、最初のデモは和太鼓と「イヨ~」って掛け声から始まる曲だった。(笑)
でも、色んな既成概念とか決まりごとに縛られてしまっていた状態の私を救い出してくれたのはこの曲だった。「あー、こんな自由に曲を作っていたんだ」って目から鱗。曲も私の持っている「和」の部分が色濃く出ていて面白い。だから、「海鳴りライダー」を最高傑作にするためには、この無鉄砲とも言える様な若さと自由さが必要だったんだ。
あ、このアルバム唯一のラブソングですね。(笑)
☆おすすめの聴き方と聴き時
花火大会会場へ向かう道のり
この夏一発何かしでかそうと思ってる時
3.レベルアップ
3rd.シングル「レベルアップ」。PVには女お笑いコンビのハリセンボンさんに共演していただいた。もう1年近く前になるんだなぁ。あれは楽しかったなぁ。
もうこの曲に関してはシングルの時にもセルフライナーノーツ書いちゃったんだけど、最近この曲の詞が妙に自分に響いてくる時があるよ。
自分の立てた目標に「頑張ってもいいのかな?」って悩む間も無く、とにかく信じて頑張るしかない状況に陥った時にもこの曲は面白い響き方をしてくるみたい。
サーフロックで爽やかで、前向きでポジティブになれるこの曲。夏のお供にも持って来いじゃない!?
☆おすすめの聴き方と聴き時
ゲームにはまっちゃってなんだか漠然と不安な時
夏のドライブBGMで
4.たそがれアイロニー
この曲は最近、夕焼けの街中で歩いてて出来た曲。夕焼け時は私が一番大好きでホッとできる時間なんだ。「たそがれロッカー」と名乗る所以です。(あんまり最近は呼ばれても名乗ってもいないけど。笑)
やっぱり気張って、グワーって歌ばかりを歌いたくなってしまったりするんだけど、ホッとできる瞬間って人生には必要だよね。だから、このアルバムにもそういう曲が欲しかった。
一人ぼっち気取っても、夕焼けみたいな存在がきっと誰にでもあるんだ。いつでもふと気付くと付いてきてくれているヒトや、モノが。私や君が歩き続けていくこの道中、その存在に気付けたのなら何度でも頑張れるような気がするね。
☆おすすめの聴き方と聴き時
夕焼けの帰り道
一人ぼっちな気分になってしまった時
5.コミック雑誌なんかいらない
言わずとも知れた「頭脳警察」の名曲。それをカバーしたこの曲は、映画「キャプテントキオ」(主演:中尾明慶、ウエンツ瑛士、公開2007年)の挿入歌として使用してもらいました。
私は丁度このお話を頂く前後から、昭和の日本のロックやパンクを聴きあさってる時期で、まさにこのカバーの話をもらった時に運命的なものを感じた。頭脳警察は最高にかっこいい。何かとひねろう、裏をかこう、とか難しく考えてしまう現代人の心にシンプルかつダイレクトに響く!私もこの曲を歌わせてもらって、ホントにイイ曲はすっごくシンプルなんだな、って思い知らされたよ。
この曲を通して、その頭脳警察のPANTAさんとも直接お会いすることが出来て、多大なるロックの栄養を頂きました。
☆おすすめの聴き方と聴き時
何かもう難しいこととか考えたく無くなった時
何だかアグレッシブな衝動が沸いた時
6.こんにゃく人間
この曲は「レベルアップ」とほぼ同時期くらいに出来た曲だったかな。イヤになるほど平和主義な私のような人間は争いごとを避けて、ヒトの言うコトをはいはい聞いて、自分の持ち味すら忘れてしまいがち。何故かって、その方が自分で考える必要も無いし、傷つくことも無いから。
でもね、そういう積み重ねの後に残るのってものすごい自分への不甲斐なさと後悔ばかり。結局一番煮え切らない生き方だと思うんだ。傷ついたっていいんだよ。誰かとぶつかることだってあるんだよ。自分を押し殺したらダメ!その傷跡の上に出来ていくのはより強い「私」だと思うんだ。
こんにゃく人間が悪いわけじゃない。ただ、その長所をより強い「私」になる為に、よりかっこいいこんにゃく人間になろう!って曲です。
☆おすすめの聴き方と聴き時
主体性が足りない平和主義な君へ
こんにゃくばっかり食べてるこんにゃく好きな君へ
7.DIAMONDS
これも言わずとも知れた「PRINCESS PRINCESS」の名曲のカバー。私が丁度、小学校お受験の時(笑)にTVとかですごく流れていて、よく口ずさんでいた曲。ずーっと覚えていたんだけど、高校の時にやっとベストアルバムを聴いてそれ以来大ファンです。
2月のライブで、このプリプリの元ギターの中山加奈子さんの現バンド「VooDoo Hawaiians」さんとも対バンしてもらって、すっごいかっこよかった!
そんな私の音楽のルーツの一部でもあり、尊敬すべきバンドのカバーをこのアルバムでさせてもらいました。
「好き!」って思えた素敵な瞬間を探し続けることを歌っているこの曲は今の私の心を代弁しているかのようだ。私もより多くの素敵な瞬間「ダイヤモンド」を手に入れられるように自分に正直に生きていくんだ。
☆おすすめの聴き方と聴き時
誰に否定されたって好き!って思える何かを見つけられた時
自分をもっと輝かせたいって衝動を感じた時
8.長編小説
小説を読むのにはまっていた最近作ったこのアルバム唯一のバラード曲。月並みな表現かもしれないけど、人生ってまさに長編小説だよね。書いても書いても終わらない、先の読めない展開ばかり、どんな小説よりも、自分の人生小説は誰にとってもベストセラーになると思う。っていうよりベストセラーにするべきなんだ。
最近の私は、色んなベテランミュージシャンの方々と対バンしてもらったり、直接お話する機会があったりで、その方たちは色んな苦難や試練を自分の音楽を信じて乗り越えてきたからこそ、今こんなにかっこよく輝いているんだってことを目の当たりにした。勿論より沢山のヒトの心を揺さぶる音楽を作って行くことも素晴らしいことだけども、何があっても、自分の音楽を信じて貫いて、続けて来たってことがすごいって思った。私もそうなりたい。そんな思いを歌いました。
☆おすすめの聴き方と聴き時
続いていく人生に不安を感じてしまった時
小説を読みながらまったりと
9.ジェラシックパーク
普通は「長編小説」のようなバラードで終わっとけばいいのに、そうしないのが私流。(笑)だってライブは絶対盛り上がって終わりたいじゃない!というわけでラストにこの曲を持ってきました。しばしば私のライブは「ジュラシックパークのようだ」と形容されますが、そのジュラシックパークで歌ったら絶対かっこいい曲を作ろう!と思って出来たのがこの「ジェラシックパーク」です。間違えないでね!
大学の心理学の授業で、「ライバルがいるとモチベーションは上がるのか」という実験をした。見事に恋愛以外の、「仕事」や、「勉強」などはライバルの存在がモチベーションを高めるという結果になった。即ち、誰かに対して「悔しい!」とか「負けたくない!」って思った時の人間のチカラってのは普段のチカラを凌ぐんだ。
今何かに「悔しい!」って思っているそこの君。私と一緒にその悔しさを爆発させて、誰も想像だにしないようなチカラを見せ付けようぜ!
☆おすすめの聴き方と聴き時
悔しい思いばっかりしてる時
扇のライブで一緒に「ジェラジェラ」する