おっす!扇愛奈です。
2年ぶりのニューアルバム「ハッキン・チューニン」でございますッ!
「ハッキン・チューニン」とは、扇語で直訳すると、「ぶっ壊すチューニング」って意味。
ハッキンはHacking(貫く、打ち破る)のハッキンね!
このアルバム、全部聴いてみると分かるんだけど、色んな視点から歌ってるけど、言いたい事は一つ。「現在をぶちこわせ!」って言う事から「ハッキン」です。
1枚のアルバムが現在に甘んじる気がさらさらない扇愛奈の現在のライブを生中継している、「扇愛奈のハッキン・チューニン」って番組仕立てになっております。
さあ、一緒に現在をぶちこわしませんか?
ハッキンチューニン
「コレクター」
実は「海鳴りライダー」収録の「ココロジュース」とほぼ同時期に出来ていた曲。恭一さんと一緒に作ってもらった曲です。当時の私は、やたら複雑なコード進行の曲をいっぱい書いてて、1曲ほとんどコード動かない曲を書いてみよう!って事で作り始めたのがこの曲。ベースラインとかほぼ動かないもんね。
言いたい事言えなくて、出来るくせにしたい事出来ない、溜め込んで溜め込んで爆発させて、自分を壊してしまう前に聴いてもらいたい曲。そんな私自身もコレクター気味なんだよね。現代の若者はコレクターが多いよね。笑
「ピアスホール」
この曲がこのアルバムの中で、一番最近書いた曲です。ライブでミディアムテンポの曲少ないなぁ〜って思っていたので、ちょっと遅めの作りました。
どうあがいたって、過去には戻れないのに、「高校時代はもっとギラギラしてた」とか「若さ故の勢いがあった」「あの頃は良かったなぁ」って思ってしまう。ちょうど、初めてピアスを空けたあの頃。そんなしょうもない事言ったって、あの頃のアタシだってアタシなんだよ。「現在」という平和なアナに心地よく収まってないで、そのアナを埋める衝動で貫けよ!
「実況生中継」
自分の中での葛藤を実況に比喩した曲。こーんな曲中で実況してるの、私ぐらいだよね。笑
自分の心の声ってやけに高速で聞こえてこない?普段頭全然素早く回んないのに、葛藤が起こると、すごいスピードで回転しだすの。「おお、よくもこんなに色々な事を素早く考えられるな、自分」って感心したり。そんなスピード感を表現してみたかった。そしたら「実況」ってキーワードが出て来たのです。
「主役!現る」
日本テレビ系列「P★LEAGUE」の主題歌として書き下ろさせてもらった曲。女性プロボウラーが活躍する番組という事で、珍しくちょっと乙女路線。笑
実際に試合の様子も見せてもらったりしたけど、普段かわいい感じの方や、きれいな方も一投一投、ものすごくいい目をして投げてらっしゃる。私がライブハウスが自分の舞台であるように、彼女達はそのレーンが彼女達の舞台なのだ。そして演じるのは、他の誰でもない「自分」。自分が一番輝く瞬間に出会う為に、主役は全てをココに叩き付ける!
「真冬の花火」
この曲も「海鳴りライダー」を出す前くらいには出来ていた曲。ちょうど、生まれ故郷の藤沢に遊びに行ってて、江ノ島によったらクリスマスかなにかでちょっと小規模な花火大会をやっていたんです。江ノ島の夏の花火大会はほぼ毎年観に行ってるんだけど、冬の花火大会ってのがまた乙で。澄んだ空気に繰り出される花火が、ちょっと当時色々悩んでた事もあって、黒ずんでた心にピカーって差し込んで来て。寒さすらなんかその花火を飾ってるんじゃないか、くらいに思えて。
その私が感じた「真冬の花火」の空気感を、恋愛にからめて歌ってみた。
「チキンガール」
教習所に通ってた時に作った曲。笑
ライブではグワーっと暴れ回る扇ですが、実はとてもチキンガールでして。チキンガールだからこそ、歌では強いヒトになりたがる訳なんですが。もう曲がり角では時速10kmで小回りするわ、ブレーキ早いわ、自分がほとほと嫌になりました。
そんな普段の自分の尻を叩く歌。
「再起動スイッチ」
アルバム「ハッキン・チューニン」のリード曲。ライブでも好評頂いてるこの曲。汚い部屋に寝転んで、なーんにもする気起きなくて、「あぁ、このままじゃだめだ」って誰もが思う瞬間。パソコンみたいに簡単に再起動出来たらいいのに。私のスイッチはどこにあるんだろう?
ぼーっと音楽垂れ流してた私の耳に飛び込んで来たのは、昔書いた自分の曲でした。それが私の「再起動スイッチ」だった。あんだけ自分頑張ってたんだ、今の私が負ける訳ないって奮起した。
あなたの再起動スイッチは何ですか?