オッス!扇です。
お陰さまで3月8日、初フルアルバム「ニッポンの150cm」が発売となります!ありがとうございます!!
このアルバムは扇の楽曲が新旧問わず濃いものから厳選して録って行ったってカンジで、もう一言で言うとそう、濃いのです。「扇愛奈入ります。」が入門編だとしたら、「ニッポンの150cm」は次のもうワンステップってカンジなのです。
なにせ13曲も入れることが出来るわけで、きっとこのアルバムを聞いていただければ、どっぷりと扇の汗臭い世界が堪能できる仕様となっております。今日は、そんな濃い私の大事な曲たちを、自ら紹介させていただこうと思います!
おすすめの聴き時付きです。(もちろんホントは全部ライブで聴いてもらいたいけどね)どうぞこのセルフライナーノーツをご参照の上、取り扱いに気をつけて「ニッポンの150cm」ワールドをより深く楽しんでいただければと思います。
ニッポンの150cm
*17才*
この曲はライブに来ていただいた方はご存知と思いますが、いっつもライブの一番最初の曲です。いわば扇の登場曲です。
もちろん私は17才なんかじゃないんですけどね。デビューのきっかけになった楽曲の一つでもあって、この曲をやると引き締まります。
この曲を書いたのはホント、17才から18才になる直前で、世の中の大半の人たちがそうであると思われるように悩みの多く、感受性バリ3な疾風怒濤の時期でした。そんな時期、友達とよく語っていたのは「なんか17から18って大きな段差感じない?」みたいなことでした。
欧米じゃ18は成人の年。日本では女は結婚は16、成人は20。18って免許だけじゃん!なんだか18才ってミステリアスじゃね!?って。もちろん事実、18才になった私は、何にも変わらず音楽バカな女子高生でしたが。そんな時の気持ちをそのまま歌にした曲です。
☆おすすめの聴き時☆
17才より上の方はふと若返りたい、と思った時
17才以下の方はやがて来る未来を大事に過ごそうと固く心に決めつつ
*輪廻*
ご存知、マワルマワルです。ホラー苦手な方へ朗報!!この曲聴いても呪われません。書いた私が元気に歌ってますから!平気です!!笑
清水監督に主題歌を書くチャンスを頂いて、映画「輪廻」の為に書き下ろした曲です。
いつもは汗臭く自分の思いを叫ぶ楽曲が多い私ですが、この曲については映画の主題歌ということもあり、「押し殺す寂しさ、切なさ」という方向で曲を書きました。歌い方もそんな感じにしてます。
一見ホラー主題歌ということもあり、怖い曲と思われがちですが、実は「今回は死に別れてしまったけれど、来世でまた会えるよね」という輪廻思想を希望に導いている、希望に満ちた曲です。
一部では「フィギュアスケート・トリプルアクセル応援ソング」とも言われています。映画「輪廻」の主題歌として楽しんで頂けたなら、今回は扇の新しい世界の曲として楽しんでいただければと思います。自分自身もこんな機会がなければ書き得なかった曲と思ってます。。
☆おすすめの聴き時☆
生まれ変わりたいと思った時(人差し指で円を描きながら)
映画「輪廻」観てぇなあ~と思った時
*スタンプラリー*
扇愛奈のデビュー曲です。
この曲を書けるまでデビュー曲がなかなか決まらず、苦悩の日々が1年ありました。
書いても書いてもしっくり来ない。「自分らしい曲、自分の名刺代わりになる曲」を追求しすぎて、色んな固定観念が生まれてしまってました。
それをある日、ハっと全部一度捨てて、あふれ出てくる自分の言葉だけを曲にしてみようと思いました。結果、ホントに自分らしい曲「スタンプラリー」が完成しました。1時間くらいの短期間で出来た曲です。この1時間の為に実に1年の歳月を費やしました。が、その苦悩の日々があったからこそ、この楽曲が極めてシンプルに自分らしくて、これからも音楽人生にもその日々は必ず糧になると思っております。今現在、扇の楽曲の中で一番ストレートに汗臭さが漂っている曲です。
☆おすすめの聴き時☆
すごく頑張ってるのに上手くいかない時
スタンプラリーをする時、またはたくさんの書類にハンコを押す時
*片付けられない女*
デビュー曲が決まらないよチクショウ!」期に書いた曲です。自分もどうしてなかなか片付けが下手な人間で、それは頭の中もそうなんですが、優先順位が決められないとかね。片付け下手な女がどうやって新しい一歩を踏み出すのか。
もちろん突然部屋がきれいになるわけはないでしょう。「窓を開ける」という行為にその一歩を象徴してみました。
外の空気に片付けられない女が触れた途端、初めてポジティブな存在になれるのです。
☆おすすめの聴き時☆
何から始めたらいいのかわかんなくなった時
ため息ばかりしてると気付いた時
*靴ずれソナタ*
The☆上ケンさんマジックで気付いたらタンゴロックになってました。素敵すぎ☆
これは入学したての大学生活があんまり楽しくない時期で、新しい環境に戸惑っている時のまさに五月病な歌です。
元々自分はガンコな性質なので自分を曲げるのが嫌いで。でも、周りに合わせなきゃドンドン孤立していく・・・。
でもやっぱり自分を嫌いになるように自分を曲げてどうするのさ!みたいな気分で出来た曲です。
ちなみにこの時履いていてモデルになったのは鉄板入りラバーソウルです。重かったです。スニーカーに履き替えました。笑
☆おすすめの聴き時☆
新しい環境に適応出来ないけど自分を曲げたくない時
新しい靴を買ったのに靴ずれが痛くてしょうがない時
*レトルト(アルバムバージョン)*
アルバムではアルバムバージョンのレトルトです。シングルの方は、自立しようとする切なさと強さと優しさの対比、みたいなのを前面に押し出したカンジでしたが、こっちでは“けなげさとあったかさ”が前面に出ています。歌い方も微妙に違います。曲は、どんどん便利化が進む社会だけど、人間関係とかも「手軽」になってない?というメッセージをストーリーにした曲です。
ストーリーは残念ながら妄想ですが、歌詞にこだわっためずらしくストレート目な曲になってます。
料理も人との関係も結果だけじゃなくて、築く過程も大切にしたいものです。
☆おすすめの聴き時☆
大切な人との関係がなんだか手軽になってしまった時
そういえば最近料理してないや!って時
*コイバナ*
これは、扇の高校生活を象徴するような曲です。こんな乙女チックな時期もちゃんとあるんですよ。 大好きな友達たちと帰り道の*ファッキンとかでよくたむろして、コイバナしてました。私は小中女子校で野生児だったので、そんな経験があまりなかったのでもう無駄にドキドキもんでした。(だから焦る!っていうのもあったけど)すごく楽しかったなぁ。 制服着れてさ、ルーズとか履いちゃってさぁ。 色々な悩みとかもあったけど、コイバナが甘酸っぱいのは学生の特権かしら。
*ファッキン=ファーストキッチン
☆おすすめの聴き時☆
友達とコイバナで盛り上がった時
最近甘酸っぱい恋とかしてねぇ~っていう時
*旅情*
この曲は高校の修学旅行のテーマソングです。(勝手に)うちの高校修学旅行で集団食中毒になりまして・・・クラスメイトが一人、また一人と倒れていく中私もあんまり具合良くなくて、まぁそれはいつものコトですがボーっとしてました。食中毒がなかったら、きっともっと楽しい修学旅行だっただろうになぁ・・・みたいなことを、確か長崎から熊本に向かう船の中で考えていました。期待してた「明日」に行きたかったんです。しかし人生は当ての無い旅でうまくいかないもんだね。この修学旅行はその縮図みたいでした。 曲的には最初アコースティックなカンジでフォークのつもりだったのですが、アレンジを加えていただいてより「旅情感」が増しました。
☆おすすめの聴き時☆旅をしている時
電車の中で小さなテーブルに飲み物のっけて
人生思うようにならない時もあるなぁと思った時
*六本木通り*
仲良くしていた友達が外国に都合で行ってしまう時に作った曲です。間に合わずその子には聞かせられなかったのですが。(しかもその子はもう帰国した。笑) 高校時代に登下校で六本木通りを通ってて、そこから見えるビルの間の夕焼けがとってもきれいで。 口数の多い友達では無かったのですが、その子といる時間がすごく和む時間で落ち着く時間で。 その「空気感」を表現しようと歌詞は口数少なめに、意味を込めすぎないようにしました。一番近くにあった“たそがれ感”をうまく表現できた曲だと思います。
☆おすすめの聴き時☆
夕暮れ時の帰り道で最近会ってない友達を懐かしく思った時
*100万kmのワナ*
自転車で坂道を転げ落ちるような、爽快な活きの良いのを書きたいなぁ~って思ったのがきっかけで出来た曲です。100万kmっていうのは、100万はゴロがよかったからなんだけど、kmって言うのは速さと距離の両方を表してます。
100万kmぐらい遠く向こうまで時速100万kmくらいの爽快な速さで、君と自転車で飛ばしていきたいっていうことを歌ってます。だからって1時間で着いちゃうジャン!って意味じゃないよ!
この曲の「私」はその彼の二ケツマジックに終わりの無い未来を感じられてる幸せものなんです。
ギターバンジョーも入れてもらって、なんとなくカントリーパンクです。
☆おすすめの聴き時☆
自転車で坂道を駆け下りながら なんだか明日も楽しみでしょうがない時
*うれしい昼寝*
通称「お昼寝」。 この曲はこの濃いアルバムの箸休め的な存在になれたらいいな、と思って書いた曲です。なんの気兼ねも無く昼寝が出来る時ってホントに幸せじゃん!?その時の幸福感と窓の外のカラッとした昼下がりの空気感を表現した曲です。
レコーディングは上ケンさんのアコースティックギターに合わせて歌う、初めての一発録音で歌に苦労しました。笑
やっぱり汗臭い曲が得意なので、昼寝の雰囲気を表現出来るよう脱力して歌えるよう、色んなポーズで歌ってみたりしました。
☆おすすめの聴き時☆
まさに今から昼寝してやるぜ!って時
布団が妙に気持ちいい時
*マッサージ*
お風呂三部作の2曲目!!(3曲目は未発表)このアルバムの中では一番最近に作った曲です。
この曲は単純に「誰かを元気にしたい!」っていう思いで書きました。もちろん私が書くと汗臭くコミカル方面だけどね!Not癒し系。私自身もすごい肩こりもちですが、もっと深刻なのは「心のコリ」。何か最近感動しない、何が面白いのかわかんない。そんなあなた、重症です。ライブでは扇が必死に踊りながらあなたを楽しくさせようと、心のコリをほぐそうと頑張るので是非一度お試しください。
☆おすすめの聴き時☆
最近感動しなくなったなぁって時
単純に肩こった時
*未設定ジャーニー*
この曲は高校時代に作った曲。
昭和を意識して、私の持ってる歌謡曲の要素を強く出そうと思って作りました。 親父に「セコハン」とかキーワード教えてもらったりしてね。出来上がった時ものすごい達成感があってお気に入りの曲です。 サーフロックなアレンジにしてもらってまさにノリにノる楽曲になりました。
旅は常に未設定。
そしてまだまだ旅は続くのです。ってカンジでアルバムの最後にもって来ました。
☆おすすめの聴き時☆
海の近くをドライブしながら
遠い未来を想像したい時